潰瘍性大腸炎の検査は何がある?内容や治療方法まで詳しく解説!

潰瘍性大腸炎の確定診断には、大腸内視鏡検査をはじめ、いくつかの検査が用いられます。自分の体に気になる症状がある場合、どのような検査が行われ、どんな治療法があるのか知っておきたいですよね。この記事では、潰瘍性大腸炎の患者さんが受ける検査や治療法について解説します。潰瘍性大腸炎は、早期発見・早期治療が重要な病気であるため、気になる症状がある場合は、早めに医療機関に相談しましょう。東京千住・胃と大腸の消化器内視鏡クリニックは、北千住駅より徒歩2分とアクセス良好で、知識・経験ともに豊富な内視鏡専門医が検査を実施しております。平日に時間が取れない場合は、土日の検査も可能です。WEBでは24時間ご予約を受け付けておりますので、ぜひご利用ください。

 

潰瘍性大腸炎とは?

潰瘍性大腸炎とは、大腸の粘膜が炎症を起こし、びらんや潰瘍ができる慢性疾患です。原因は不明ですが、遺伝や免疫異常食生活、腸内細菌、ストレスなどが関係していると考えられています。

発症が多い年代は20代といわれ、発症した場合には長期間付き合っていく必要のある病気でもあります。また、どの年代でも発症する可能性はあり、性別による発症のしやすさの違いはありません。

潰瘍性大腸炎の症状には以下のようなものがあります。

  • 下腹部の違和感
  • 下痢
  • 血便
  • 便に粘液や膿が混じる
  • 発熱
  • 腹痛
  • 体重減少
  • 貧血

このような症状が続くようであれば、一度専門的な医療機関で診察を受けてみることをおすすめします。

大腸の炎症は、肛門部から口の方に広がっていきます。上記のような症状がみられる活動期と、症状が治まる寛解期を繰り返して炎症が広がります。症状が治まる寛解期がくると、治ったように感じてしまう方もいるかもしれません。しかし、お腹の炎症は依然として続いており、罹患範囲は拡大しているため、適切な治療を受けることが重要です。

潰瘍性大腸炎は大腸がんのリスクを高める場合があります。炎症がひどかったり、長期間炎症が続いたりすると、大腸の細胞が傷つき、がん化しやすくなるといわれています。がん化を予防するためにも、気になる症状が続いたり、何度も繰り返したりしている場合は、一度専門機関にご相談ください。

 

潰瘍性大腸炎と診断されるまでのプロセス

潰瘍性大腸炎と診断されるまでのプロセスは、問診から始まります。問診で、潰瘍性大腸炎が疑われるとなった場合に、大腸内視鏡検査で生検などを行い、確定診断が行われます。

問診では、医師によって以下のような質問がされます。

  • 下痢の回数
  • 血便の有無
  • 症状がいつからあるのか

このような質問により、繰り返す血便や、粘性・血性の下痢がないか、感染性腸炎や大腸がんなど他の疾患の可能性はないかを確認します。その上で、潰瘍性大腸炎が疑われると判断された場合、検査を受けるのです。

検査では大腸内視鏡検査や血液検査などを行いながら、潰瘍性大腸炎の重症度や、範囲を確認していきます。ここからは検査方法についてもう少し詳しく見ていきましょう。

 

潰瘍性大腸炎の検査方法

潰瘍性大腸炎の検査にはいくつか種類があります。下痢や便秘は、潰瘍性大腸炎でなくても起こりやすい症状です。そのため、複数の検査をしてから確定診断が下されるのが一般的です。潰瘍性大腸炎が疑われた際に行われる検査について解説します。

血液検査

血液検査では、炎症の程度や栄養状態を確認します。また、治療が始まってからであれば、薬剤などによる副作用がどの程度現れているかなどの指標とするために行われる場合もあります。

内視鏡検査

内視鏡検査は、潰瘍性大腸炎の確定診断だけでなく、治療方針の決定や病状の重症度の判定にも利用されます。確定診断には、肛門から入れたカメラで大腸の中を確認したり、大腸の組織を採取する生検が行われます。

潰瘍性大腸炎になると、大腸内視鏡検査を行った際に大腸の血管が見えにくくなったり、びらんが見えたりします。ある程度症状が進行していると、潰瘍が進んでいる様子や、大腸のヒダがなくなっている場合もあります。

便検査

便検査では、主にウイルスや細菌に感染していないかを確認します。下痢などの症状は、感染性腸炎によって引き起こされる場合が多いです。また、下血は胃や十二指腸、大腸に発生するさまざまな病気でもみられます。それらの病気の可能性を排除するために、便検査が行われます。

X線検査

腹部の単純X線検査では、大腸の形態やガスの状態、腸閉塞や穿孔といった腸管合併症が起こっていないかを確認します。バリウムを用いたX線造影検査では、腸閉塞や穿孔などの状態がより詳しく確認できます。

CT・MRI検査

大腸の壁の状態や周囲の臓器の状態を立体的に把握することが可能です。バリウムを用いたX線検査よりも 侵襲性が低く、より詳細な情報を得ることができます。

 

潰瘍性大腸炎の診断基準

ここからは潰瘍性大腸炎の診断基準を見ていきましょう。潰瘍性大腸炎には、検査方法や所見によって3つの診断基準が設けられています。

  • 臨床病状

持続性または反復性の粘血・血便、あるいはその既往がある。

  • 内視鏡検査

内視鏡検査または注腸X線検査で、びまん性変化や易出血性など一定の所見が見られる。

  • 生検組織学的検査

大腸の組織を用いた生検検査で、腸炎に関わる細胞や、大腸内の様子の変化が見られる。

これらを総合的に判断することで、潰瘍性大腸炎かどうかの診断が行われます。実際に発症していると認められた場合には、本格的に治療を受けることとなります。

 

潰瘍性大腸炎の治療方法

潰瘍性大腸炎は原因がわからないため、完治する治療法は発見されていません。現在行われている治療は、薬で炎症を抑え、腹痛などの症状をコントロールするものです。治療方法には、以下のようなものがあります。

5-アミノサリチル酸(5-ASA)製剤

5-アミノサリチル酸(5-ASA)製剤は、潰瘍性大腸炎を治療する基本となる薬です。全身の免疫には作用せず、大腸の炎症だけを抑えてくれる画期的な治療薬です。また、炎症を抑えるだけでなく、寛解の維持にも有効です。坐薬などもあり、直腸周辺に症状がある場合には、より有効であると考えられています。

副腎皮質ステロイド薬

副腎皮質ステロイド薬は、5-アミノサリチル酸(5-ASA)製剤の効果が十分に得られなかった場合に使用されます。炎症を抑える効果が高いことが特徴です。一方で、潰瘍性大腸炎の炎症を予防する効果はありません。また、ステロイドは、体重増加や高血圧などの副作用を引き起こす可能性も高いです。副腎ステロイド薬の服用によりこのような副作用が出現した場合は、医師に相談しましょう。

免疫調節薬・免疫抑制薬

潰瘍性大腸炎になると、免疫の異常によって炎症が起こります。その免疫を調整し、症状をコントロールするために、免疫調節薬・免疫抑制薬が使用されます。

免疫調整薬の例を挙げると、抗TNFα受容体拮抗薬が挙げられます。この薬には、免疫を調整し、大腸の炎症反応を抑える効果があります。寛解導入と寛解維持の両方に効果があり、ステロイドなどの他の薬剤に抵抗がある場合や、ステロイドの長期使用による副作用が懸念される場合には第一選択薬として使用されます。

血球成分除去療法

血球成分除去療法は、中等症〜重症の方やステロイドが効きにくい方などに適応される治療方法です。血液の中の異常な免疫を起こしている細胞を除去する、透析のような治療となります。こちらは、入院が必要な治療法です。

外科治療

内科的治療による効果がみられない場合や、大量の出血があったり、大腸に穴が開いてしまったりする場合には外科治療、つまり手術が必要になることもあります。手術の一例には、炎症が多発する大腸部分を切り取り、小腸で作った袋をその部分に繋げるという方法があります。手術の方法はいくつかあり、患者さんや病態に合わせたものが選択されます。

 

潰瘍性大腸炎の検査は当院へ

潰瘍性大腸炎の検査には、大腸内視鏡検査をはじめ、複数の検査手法が用いられます。症状を少しでも改善するには、早期発見・早期治療が大切です。気になる症状がある場合は、検査実績も豊富な東京千住・胃と大腸の消化器内視鏡クリニックへご相談ください。当院では大腸内視鏡検査の前処置のための個室を完備しております。また、静脈麻酔にも対応し、苦痛の少ない検査の実施に取り組んでいます。検査はWEBからご予約が可能ですので、ぜひご確認ください。

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