潰瘍性大腸炎が遺伝するのは本当?病気の症状や発症理由も詳しく解説

潰瘍性大腸炎は、指定難病にもなっている原因不明の慢性的な大腸炎です。

発症原因が不明であることから、「遺伝してしまうのではないか?」「普段の生活で何に気をつければよいか分からない」など、不安要素も多いのではないでしょうか。

本記事では、潰瘍性大腸炎がどのような病気で遺伝はするのか、定期的な検査は必要なのかなどを詳しく解説していきます。

腸に少しでも異変を感じたら、迷わず大腸検査を受けることが大切です。

東京千住・胃と大腸の消化器内視鏡クリニック足立区院では、鎮静剤を使用した無痛内視鏡検査を実施しています。

土曜・日曜も診察・検査を行っていますので、北千住駅周辺をご利用の方はお気軽にお問合せください。

潰瘍性大腸炎はどのような病気か

潰瘍性大腸炎は、腸疾患の中でも特に罹患する方が多い病気です。

一度発症すると完治することはなく、良くなったり悪くなったりを繰り返すため、症状や治療方法をしっかりと知っておくことが大切です。

潰瘍性大腸炎は誰にでも発症する可能性のある病気なので、知識を身につけておきましょう。

潰瘍性大腸炎の主な症状

潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜に慢性の炎症が起こることでびらんや潰瘍ができる腸の炎症性疾患です。

主な症状は血便や血液の混じった下痢、腹痛などで、重症の場合には発熱や体重減少、貧血、さらには腸に穴が開く場合もあります。

潰瘍性大腸炎の患者は年々増加傾向にあり、2015年〜2016年に行われた調査では、患者数は約22万人と言われています。

患者の年齢層は20代〜40代が多く、男女比は1:1で、性別に大きな差はありません。

原因は不明で治療をしていても症状が繰り返し出る慢性疾患のため、厚生労働省の指定難病にも指定されています。

潰瘍性大腸炎の診断方法

潰瘍性大腸炎が疑われた場合、まず自覚症状の状態やその他の病歴などの確認を行います。

下痢や血便の症状があれば、腸の炎症又は感染症が原因によるものと区別をするために、血液検査や細菌検査などの鑑別診断を行います。

次にCTなどの画像検査や大腸内視鏡検査を行い大腸の炎症の状態やどの範囲まで炎症が広がっているのかを詳しく検査します。さらに、生検で大腸の粘膜を一部採取して病理診断を行います。

大腸疾患は症状が類似していることが多いため、このように段階的な検査により潰瘍性大腸炎の診断をすることが可能です。

指定難病に該当している潰瘍性大腸炎は、以下のいずれかの条件に該当している場合、難病医療費助成対象となります。

  1. 疾患ごとに定められている重症度を満たしている
  2. 重症度を満たしていないが、1年間の間に3回以上高額医療費(10割計算で33,300円以上)が発生している

潰瘍性大腸炎の治療方法

潰瘍性大腸炎の治療方法は、炎症の部位や重症度によって異なります。

内服、点滴、座薬、注腸などの治療が一般的ですが、重症の場合は入院での治療や大腸自体を切除することもあり得ます。

ガイドラインに沿って治療が進められますが、近年では新たな治療方法が開発されているため、治療方法は医療機関によって異なることがあります。

潰瘍性大腸炎は慢性疾患で、自覚症状がある時期を活動期、症状が落ち着く時期を寛解期と言い、寛解期から活動期に移ることを再燃期と表現します。

活動期と寛解期を繰り返すので、長期にわたって治療していく必要があります。

潰瘍性大腸炎の治療方法は日々進化しており、投薬による治療を続けて病気前と変わらない日常を過ごすことができる患者も増えてきました。

潰瘍性大腸炎による腹痛や血便をコントロールするために、治療は必須です。

治療を怠っていると、強い腹痛や大量出血などに襲われ、最悪の場合生命の危機に及ぶ場合もあります。

慢性疾患のため一生治療を続けなければならず辛いこともありますが、治療を続ければ症状も落ち着くので前向きに病気と向き合うことが大切です。

10年以上の罹患や炎症を放置していると大腸がんのリスクが高まるため、何か症状や異変を感じたら早めに医療機関を受診するようにしましょう。

 

潰瘍性大腸炎は遺伝してしまうのか

病気の中には遺伝するものもあるため、潰瘍性大腸炎も遺伝してしまうのではないかと不安に感じることがあるかもしれません。

潰瘍性大腸炎の遺伝は確率は低いものの、ある一定の確率で生じるのではないかと報告されています。遺伝的な要素がないとは言い切れず、単一の遺伝子により遺伝する病気ではないと言われています。

遺伝子以外にも欧米型の食生活、腸内細菌が増殖して発生する微生物群集など、様々な要因が絡んで発症すると考えられているため、「父の遺伝子が移ったらどうしよう」「子どもに遺伝してしまうかもしれない」などと遺伝による発症はほとんど心配する必要はありません。

親から子に引き継がれる遺伝子が必ず関係することはありませんが、潰瘍性大腸炎が発症しやすい遺伝子の型があることが近年明らかになってきており、現在でも調査が進められています。

潰瘍性大腸炎とストレスは関係ある?

体の病気と心のストレスには相互作用があるように、潰瘍性大腸炎もストレスと関係があります。

精神的なストレスが潰瘍性大腸炎の直接の原因になるわけではありませんが、脳がストレスを感じると大腸に刺激が伝わって腸管が炎症を起こし症状が出るため、ストレスが病気を誘引すると考えられています。

「お腹が痛くならないか心配…」という不安がストレスに変わり、仕事や学校に悪影響をもたらすケースも少なくありません。

腸は心の鏡と言われているほど敏感なので、ストレスを抱えている自覚のある人はまず心のケアから始めることが大切です。

 

潰瘍性大腸炎は生まれつきで発症するか

潰瘍性大腸炎は遺伝の可能性は少ないですが、生まれつきで発症することはあるのでしょうか。

乳幼児期を含む小児期に発症する患者も多いですが、生まれつきで発症する症例はありません。

しかし、欧米では潰瘍性大腸炎の患者の20%が親近者に同じ腸の病気を発症しているというデータが発表されています。

このため、家族や親戚など親近者に潰瘍性大腸炎を患っている方がいる場合、小児期での発症リスクは高くなると考えられています。

 

症状がなくても大腸内視鏡検査は必要か

潰瘍性大腸炎は発症すると下痢や血便など目でわかる症状が出るため、症状がなければ内視鏡検査をする必要はないのではないかと思われているかもしれません。

ですが、自覚症状がなくても定期的な検査は必要です。

潰瘍性大腸炎は、軽症の場合腹痛や下痢などの初期症状はありません。

自覚症状がみられた場合、すでに病気が進行している状態のため、「普段から定期的に内視鏡検査を受けていればよかった」と後悔することになります。

厚生労働省では40歳以上から「大腸がん検査」における内視鏡検査を推奨していますが、潰瘍性大腸炎は20代〜40代にかけて発症する人が多いので、30代から定期的に大腸内視鏡検査を受けることをおすすめします。

また、潰瘍性大腸炎に罹患してから10年以上経っている場合、大腸癌に進行する可能性も少なからずあるため、1〜2年に1度検査する必要があります。

大腸内視鏡検査の内容は?

大腸内視鏡検査の大まかな流れをご紹介します。

  1. 大腸洗浄剤を飲んで腸内をきれいにする
  2. 検査台に移動して検査を受ける体勢になる
  3. 検査を開始する前に肛門に病気がないか確認する
  4. 内視鏡を肛門から大腸の一番奥にある盲腸まで挿入する
  5. 内視鏡を少しずつ抜きながら10分ほどかけて観察していく

大腸内視鏡検査は、胃カメラとは違い口や鼻からではなく肛門から内視鏡を挿入して大腸内を検査します。

「肛門から内視鏡を挿入するのは痛そうで心配」と不安になる方もいると思いますが、鎮痛剤や麻酔を使用しているクリニックなら痛みや苦痛を最小限に抑えることが可能です。

また、内視鏡で観察する最中に、腸が空気により膨らんでお腹が張り気分が悪くなる場合もありますが、空気の代わりに二酸化炭素を使用したり空気を少しずつ抜くことで不快感はほとんどありません。

大腸内視鏡検査は、腸の状態を観察しながらポリープや腫瘍などをその場で発見できるので、必要に応じ組織の採取や切除などを行い、病気の早期発見や進行を遅らせるメリットもあります。

大腸内視鏡検査を受けるのが怖い、痛みや違和感を減らして楽に検査を受けたいという方は、鎮痛剤や麻酔を採用しているクリニックを選びましょう。

 

大腸内視鏡検査は東京千住・胃と大腸の消化器内視鏡クリニックへ

東京千住・胃と大腸の消化器内視鏡クリニックでは、内視鏡専門医による安心で高技術の内視鏡検査が受けられます。

静脈麻酔を使用し、内視鏡時苦痛に感じる痛みを抑えるのが当院の内視鏡検査の特徴で、当院で内視鏡検査を受けた95%の患者様に「全く痛くなかった」とお答えいただいております。

便秘やお腹の張りが続いている、血便がでているなどの気になる症状があれば、当院の大腸内視鏡検査を検討してみてください。

 

まとめ

潰瘍性大腸炎の症状や遺伝するのかについて解説しました。

潰瘍性大腸炎は、放置すると大腸がんのリスクも高まる危険な病気です。

「遺伝する可能性は低いから自分は大丈夫」と思っている方や自覚症状のない方も、普段から定期的に大腸内視鏡検査をすることで病気の予防、早期発見に繋がります。

将来後悔しないためにも、早めに検査を受けるようにしましょう。

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