潰瘍性大腸炎の知っておくべき症状、原因、治療法を解説

「下痢や血便、腹痛などの症状が続いているけど大丈夫?」

「もしかして潰瘍性大腸炎かも?」

このように不安を感じていませんか?

下痢や血便、腹痛などの症状が続く場合、それは潰瘍性大腸炎かもしれません。潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜に炎症や潰瘍ができる原因不明の慢性疾患です。この病気は、若年者に多く発症し、再燃と寛解を繰り返すのが特徴です。

潰瘍性大腸炎は、近年患者数が増加傾向にあり、社会的関心も高まっていますが、まだ原因が明らかになっていない部分も多く、診断や治療に困難を伴うこともあります。

しかし、早期発見と適切な治療により、症状をコントロールし、良好な生活を送ることができます。

この記事では、潰瘍性大腸炎の症状や原因、検査方法、治療方法について、詳しく解説します。

潰瘍性大腸炎は、患者さんお一人おひとりに合わせた適切な治療が必要な疾患です。潰瘍性大腸炎でお悩みの方、症状が気になる方は、北千住駅から徒歩2分の東京千住・尚視会健診プラザにお越しください。当院では経験豊富な専門医が最新の設備を用いて、潰瘍性大腸炎の診断と治療を行っています。24時間WEBからご予約が可能ですので、お気軽にご相談ください。

潰瘍性大腸炎とは?

潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜に炎症や潰瘍ができる原因不明の慢性疾患です。この病気は、大腸の最も内側の層である粘膜が自己免疫反応によって攻撃され、びらんや潰瘍を形成します。炎症は通常、直腸から始まり、連続的に結腸へと広がっていきます。潰瘍性大腸炎は、炎症の範囲によって、直腸炎型、左側大腸炎型、全大腸炎型に分類されます。

潰瘍性大腸炎の特徴は、再燃と寛解を繰り返すことです。再燃期には、下痢、血便、腹痛などの症状が現れ、病状が悪化します。一方、寛解期には症状が改善し、安定した状態が続きます。症状の重症度や範囲は個人差が大きく、軽症の場合は日常生活にほとんど支障がない一方で、重症の場合には入院治療が必要になることもあります。

潰瘍性大腸炎は、若年者に多く発症し、10代後半から30代にかけてピークを迎えます。

また、罹患者の男女比はほぼ同等で、発症の明確な原因となる要素は不明ですが、遺伝的要因や環境因子、免疫異常などが関与していると考えられています。

潰瘍性大腸炎は慢性的な経過をたどるため、長期的な管理が必要です。適切な治療を行うことで、症状をコントロールし、寛解を維持することが重要です。

また、定期的な検査を受けて、合併症の早期発見・早期治療に努めることも大切です。

 

潰瘍性大腸炎の症状

潰瘍性大腸炎の症状は、炎症の範囲や重症度によって異なりますが、主に以下のような症状が見られます。

下痢

潰瘍性大腸炎の最も特徴的な症状は、頻繁な下痢です。患者さんは1日に数回から十数回の水様便や泥状便が出ることがあります。下痢は、大腸粘膜の炎症によって水分や電解質の吸収が阻害されることで起こります。重症例では、1日に20回以上の下痢が続くこともあります。

血便

潰瘍性大腸炎に罹った場合、大腸粘膜の炎症や潰瘍から出血により血便が見られるケースが多く見られます。。出血の程度によって、鮮血が混ざる場合もあれば、黒色便(タール便)になる場合もあります。血便は、潰瘍性大腸炎の活動性を反映する特徴的な症状の一つです。

腹痛

潰瘍性大腸炎の症状のひとつとして、下腹部を中心とした腹痛や腹部不快感を伴うことがあります。腹痛は、大腸の炎症や蠕動運動の活発化によって引き起こされます。重症例では、激しい腹痛や腹部の圧痛を認めることもあります。

全身症状

潰瘍性大腸炎は腹部の疾患ですが、炎症が全身に影響を及ぼす場合があります。全身症状の例としては、発熱、体重減少、貧血、全身倦怠感などが見られます。これらの症状は、感染や損傷に対する防御反応を促進する炎症性サイトカインの影響や、栄養吸収障害によって引き起こされます。

合併症

潰瘍性大腸炎が重度になった際には、以下のような様々な合併症が見られる場合があります。

  • 中毒性巨大結腸症:大腸の炎症が極めて重篤な状態で、大腸の拡張と全身状態の悪化を伴います。症状には激しい腹痛、発熱、膨満感、脱水、ショックなどがあり、緊急の治療が必要です。
  • 大腸穿孔:大腸の炎症が深部に及び、大腸壁が破れることで起こります。症状には急激な腹痛、発熱、吐き気、嘔吐などがあり、緊急の外科手術が必要となることが多いです。
  • 大腸がん:長期の炎症により、大腸癌のリスクが高まることも知られています。

潰瘍性大腸炎の症状は多岐にわたり、個人差も大きいです。症状が現れた場合は、早めに専門医を受診し、適切な診断と治療を受けることが重要です。

 

潰瘍性大腸炎になりやすい人の特徴

潰瘍性大腸炎は、特定の年齢層や地域で発症率が高いことが知られています。10代後半から30代の若年者に多く発症し、欧米では日本よりも発症率が高い傾向にあります。

また、潰瘍性大腸炎患者の家族は、一般人口と比べて発症リスクが高くなります。喫煙者は比較的発症リスクが低いとされていますが、喫煙自体が健康に悪影響を及ぼすため、予防のために喫煙することは推奨されていません。

 

潰瘍性大腸炎の原因

潰瘍性大腸炎の正確な原因は不明ですが、遺伝的要因、環境因子、免疫異常、腸内細菌叢の異常などが複雑に関与していると考えられています。

  • 遺伝的要因は、特定の遺伝子変異が発症リスクを高めると言われています。
  • 環境因子としては、食生活の欧米化、ストレス、衛生状態の改善などが関与している可能性が指摘されています。
  • 免疫異常は、腸管の免疫システムが過剰に反応することを指し、これによって大腸粘膜の炎症が引き起こされると考えられています。
  • 腸内細菌叢の異常が、免疫システムの異常反応を引き起こす一因となっている可能性があります。

上記のような要因が絡み合い、潰瘍性大腸炎の発症にいたるのではないかと言われています。

 

潰瘍性大腸炎の検査方法

潰瘍性大腸炎の診断には、以下のような検査が行われます。

  • 血液検査:炎症マーカーの上昇や貧血の有無を評価します。
  • 便検査:細菌感染の有無や炎症の程度を調べます。
  • 大腸内視鏡検査:大腸粘膜の炎症や潰瘍の範囲、重症度を直接観察できる重要な検査です。生検により、組織学的な評価も行われます。
  • 腹部CT検査やMRI検査:重症度の評価や合併症の有無を調べるために用いられます。

これらの検査結果を総合的に判断して、潰瘍性大腸炎の診断が下されます。

 

潰瘍性大腸炎の治療方法

潰瘍性大腸炎の治療は、症状の重症度や範囲に応じて、薬物療法や外科手術などが選択されます。

軽症から中等症の治療法

軽症から中等症の潰瘍性大腸炎の治療には、まずは5-アミノサリチル酸製剤が使用されます。この薬には腸の炎症を抑える効果があるため、症状の緩和と病気の進行を防ぐのに役立ちます。5-アミノサリチル酸製剤は、飲み薬や座薬などの形で使用されるのが一般的です。

中等症から重症の治療法

中等症から重症の場合の治療法としては、ステロイド療法が用いられます。ステロイドには強力な抗炎症作用があり、症状の急速な改善が期待できます。ステロイドを使い続けないと症状が落ち着かない場合や、ステロイドが効きにくい場合では、免疫調整薬や生物学的製剤(抗TNFα抗体製剤など)が検討されます。免疫調整薬は、免疫系の働きを抑えて炎症を抑制しようとします。それに対し、生物学的製剤は特定の炎症因子を直接攻撃することで、症状のコントロールを目指します。

内科的治療が無効な場合や、重篤な合併症がある場合の治療法

内科的治療の効果がなかなか見られない場合や、重篤な合併症が生じている場合には、外科手術が必要となることもあります。この場合の外科手術では、大腸全摘術が行われます。大腸全摘出手術では、炎症や損傷がある大腸を完全に取り除きます。手術後は、ストーマ(人工肛門)を作るか、あるいは腸を再接続する方法が選択されるのが一般的です。これにより、症状の緩和や合併症の予防ができるようになり、生活の質が向上することが期待されます。

また、食事療法や生活習慣の改善、ストレス管理なども重要な治療のひとつとなります。

潰瘍性大腸炎の治療の目標は、症状を和らげて落ち着かせること、症状が再発しないようにすること、合併症を防ぐこと、そして生活の質を高めることです。

 

潰瘍性大腸炎が疑われる場合は当院へ

潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜に炎症や潰瘍ができる原因不明の慢性疾患です。若年者に多く発症し、症状には下痢、血便、腹痛、全身症状などがあります。診断には大腸内視鏡検査や腹部CT検査、MRI検査などが行われ、治療は症状に応じて薬物療法や外科手術などが選択されます。潰瘍性大腸炎は、適切な治療を行うことで、症状をコントロールし、良好な生活を送ることができます。

しかし、症状が軽度の場合でも、放置によって重症化するリスクがあるため、下痢や血便、腹痛などの症状が続く場合は、早めに専門医を受診することが大切です。

東京千住・尚視会健診プラザは、潰瘍性大腸炎の診断と治療に力を入れています。北千住駅から徒歩2分と好立地で、平日・土日問わず受診可能です。

当院には、潰瘍性大腸炎の診断と治療に豊富な経験を持つ専門医が在籍しています。最新の設備を用いて大腸内視鏡検査や腹部CT検査、MRI検査などを行い、正確な診断をしていきます。私たちは、患者さんとそのご家族に寄り添い、患者さんお一人おひとりに合わせた最適な医療を行うことで、症状をコントロールし、良好な生活を送れるようサポートいたします。

潰瘍性大腸炎でお悩みの方は、ぜひ当院にご相談ください。

電話でのご予約も9〜17時で承っています。

施設紹介

東京千住・胃と大腸の消化器内視鏡クリニック 足立区院 >>

ホームページ https://www.senju-ge.jp/

電話番号 03-3882-7149

住所 東京都足立区千住3-74 第2白亜ビル1階

診療時間
9:00~12:00
14:00~17:30

※予約検査のみ
※祝日のみ休診

アクセス

JR北千住駅西口より徒歩2分、つくばエクスプレス北千住駅より徒歩2分、東京メトロ日比谷線北千住駅より徒歩2分、東京メトロ千代田線北千住駅より徒歩2分、東武伊勢崎線北千住駅より徒歩3分

施設紹介

秋葉原・胃と大腸肛門の内視鏡クリニック 千代田区院 >>

ホームページ https://www.akihabara-naishikyo.com/

電話番号 03-5284-8230

住所 東京都千代田区神田佐久間町1-13 チョムチョム秋葉原ビル9階

診療時間
9:00~12:00
14:00~17:30

※予約検査のみ
※祝日のみ休診

アクセス

JR秋葉原駅より徒歩1分、東京メトロ日比谷線秋葉原駅より徒歩1分、つくばエクスプレス秋葉原駅より徒歩1分

施設紹介

医療法人社団 哲仁会 井口病院 >>

ホームページ https://www.inokuchi-hp.or.jp/

電話番号 03-3881-2221

住所 東京都足立区千住2-19

診療時間
08:30-11:30
13:30-17:15※1 ※2

※1 【整形外科】 火曜の受付を17時00分に終了いたします。
※2【全体】 水曜のみ、混雑緩和のため、受付を13時00分より開始いたします。

アクセス

JR北千住駅西口より徒歩3分、つくばエクスプレス北千住駅より徒歩3分、東京メトロ日比谷線北千住駅より徒歩3分、東京メトロ千代田線北千住駅より徒歩3分、東武伊勢崎線北千住駅より徒歩4分

尚視会での内視鏡検査・診察は24時間予約を承っています。

尚視会での内視鏡検査・診察は
24時間予約を承っています。