「胃痙攣はどうして起こるの?」
「検査を受けたほうがいいのかな」
胃痙攣とは、何らかのきっかけによって胃の周りの筋肉が痙攣している状態を指します。主な症状は胃痛で、強い痛みが続くと、吐き気や嘔吐といった症状も現れやすくなります。
いきなり強い胃痛とともに胃痙攣の症状が現れたら、すぐにでも改善したいと考える方が多いでしょう。
胃痙攣の原因はさまざまあり、消化器系の疾患はもちろん、食生活やストレスが引き起こしていることもあります。
今回は、胃痙攣の治し方や潜んでいる病気、検査方法について解説します。
胃痙攣に悩んでいて胃の中を詳しく検査したい方には、内視鏡検査がおすすめです。内視鏡を使用した検査は、疾患の早期発見・早期治療に有効です。内視鏡検査は、患部を直接観察したり、粘膜を少量採取して病理検査を同時に行える点がメリットです。粘膜から病変を確認できるため、より正確な診断ができます。
東京千住・胃と大腸の消化器内視鏡クリニック 足立区院では、同グループ内で月間約2,000件の内視鏡検査に対応しています。さらに、病気の早期発見・早期治療を目的とした消化管ドックも実施。
経験豊富な内視鏡専門医が在籍しており、検査で辛い思いをされた方も、安心してお越しください。
ご予約は、365日24時間体制でWEBや電話から受け付けております。
目次
胃痙攣とは
胃痙攣とは、胃の周りの筋肉が何かをきっかけに痙攣している状態のことです。強い腹痛といった症状に加えて、吐き気や嘔吐を伴うこともあります。
ただし、胃痙攣という病名は存在しません。さまざまな要素が絡んで胃が痙攣したように痛むことから、一般的に胃痙攣と呼ばれています。
発作の時間は数分から数時間におよび、激しい痛みから冷や汗をかいてしまい、動けなくなることもあります。症状が継続する場合は、原因に合わせた治療が必要です。
胃痙攣の原因
胃痙攣の原因はさまざまですが、消化器系の疾患やストレスによるものが一般的です。
また、食生活の乱れや薬の副作用を原因としていることもあります。ここからは、それぞれのケースについて説明します。
消化器系の異常
胃や腸などの消化器官に疾患があると、痙攣の原因となることがあります。
胃痙攣の原因になるとされている疾患は、下記のようなものが挙げられます。
- アニサキス症
- 胃炎
- 胃潰瘍
- 十二指腸潰瘍
- 胃がん
- 胆石症
- 膵炎
中でも、胆石症や膵炎は緊急で治療を行う必要があるため、早期に医療機関を受診しましょう。
ストレス・精神的な緊張
ストレスや不安などの緊張状態は、胃の筋肉を刺激しやすくなります。ストレスを感じると、胃の血流が減少し、消化機能が低下すると言われているのです。同時に胃酸の分泌が増加し、胃の粘膜を刺激することも報告されています。
特に急激な強いストレスは胃痙攣を引き起こすことが多いです。
食事の内容や食べ方
食生活は胃痙攣の発生に大きく関わっています。過度の飲酒や暴飲暴食は、胃に急激な負担をかけるため、胃痙攣の原因になります。
また、辛い食べ物や脂っこい食べ物も、胃の負担になりやすい食事です。これらの食品は胃酸の分泌を増やし、胃壁を刺激する可能性があります。
さらに、早食いも重なると胃に急激な負担をかけ、消化不良を引き起こしやすくなるため、胃の刺激となって、痙攣を起こしやすくします。
薬の副作用
特定の薬物や医薬品を使用すると、胃の収縮や神経の活動が影響を受けて、副作用として胃痙攣を起こしやすくなります。
【胃痙攣を引き起こしやすい薬物の例】
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs):イブプロフェンやアスピリンなど
抗生物質:特に広域スペクトラムの抗生物質
鉄剤:特に空腹時に服用した場合
特定の高血圧薬
一部の精神科薬:抗うつ薬や抗不安薬など
これらの薬を服用中に胃痙攣が続く場合は、自己判断で服薬を中止せず、必ず薬を処方した主治医や薬剤師に相談しましょう。
胃痙攣の治し方
胃痙攣は、原因に合わせた治療が大切です。
胃は消化器系に含まれる臓器のため、医療機関を受診するのであれば、消化器内科を選ぶといいでしょう。
早期に胃痙攣の原因を特定することで、症状の程度に合わせた治療をしやすくなります。
アニサキス症
アニサキス症とは、魚介類を介して人体に感染し、強い腹痛から腸閉塞までさまざまな症状を引き起こす疾患です。
アニサキスは感染後、およそ1週間で死滅するため、無症状のまま治ってしまうこともあります。
症状がある際には、胃カメラを使用して、胃壁や腸壁にいるアニサキスを除去します。
胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍
急性胃炎とは、胃粘膜に急性の炎症が起こる疾患のことです。
急に胃やみぞおちが痛み、吐き気といった症状が現れる特徴があります。
原因には、暴飲暴食や薬の副作用が挙げられます。症状を放置しておくと、腎不全や肝硬変などの原因になるため、医療機関の受診が必要です。
また、過度のストレスも、胃炎の原因となることがあります。
胃潰瘍は、主にピロリ菌やストレスが原因で発症するとされています。胃液の中に含まれる「塩酸」と「ペプシン」という物質が、胃の粘膜を消化してしまい、粘膜がただれてしまうのが主な症状です。
このため、胃潰瘍は「消化性潰瘍」と呼ばれることもあります。
十二指腸潰瘍は、十二指腸粘膜に生じる潰瘍のことで、比較的胃に近い部位に発生します。十二指腸の壁は胃壁よりも薄く、潰瘍が深く進行しやすい特徴があり、出血や穿孔(穿孔)のリスクが高まる傾向です。また、十二指腸のヘリコバクター・ピロリ菌感染率は、十二指腸潰瘍患者のおよそ97%にものぼります。
潰瘍の治療には、胃酸を抑える薬が効果的です。
医師に症状を説明して、病状に応じた薬を内服しましょう。
胃がん
胃がんは、胃壁を覆う胃粘膜細胞ががん化して増殖することで発症する疾患です。
がん細胞は粘膜から外側の粘膜下層へ広がり、周囲の臓器やリンパ節へ転移していきます。なお、胃がんは分化型と未分化型に分けられ、分化型は進行が緩やかですが、未分化型は進行が比較的速く、特に若年層に多く発症する傾向が見られます。
主な治療方法は、手術や抗がん剤治療です。状態を確認するために、内視鏡検査をしてから、治療方針を決定します。
機能性ディスペプシア
機能性ディスペプシアとは、消化不良や胃の不快感を指す用語です。
具体的には、胃もたれや胃痛、腹部膨満感など幅広い症状が含まれます。
機能性ディスペプシアは、病気や胃の異常とは異なり、症状に明確な原因がありません。胃の消化機能異常や胃酸の過剰分泌といった状態、ストレスなどの影響が関わっていることが多いです。
治療を行う際には、日常生活でのストレス軽減を図ったり、胃腸の動きを改善する服薬を開始したりします。
胆石症
胆石症は、胆のうや胆管内に結石ができる病気です。多くの場合は無症状ですが、激しい右上腹部痛や背中の痛み、吐き気などの症状が現れることがあります。胆石症の治療は、大きさに応じて異なります。
小さめのものであれば服薬から開始し、比較的サイズの大きい胆石は、内視鏡を使用して摘出することもあります。
膵炎
膵炎とは、何らかのきっかけで膵臓に炎症が生じている状態のことです。膵液に含まれる消化酵素により、自らの膵臓が消化されてしまう状態は、急性膵炎と呼ばれます。
急な腹痛や背中の痛みが起こり、時に黄疸、発熱を伴うこともあります。
また、注意しなければならないのは、胃がんの症状として、膵炎が起こっているケースです。
家族に胃がんの病歴を持つ方がいる際には、早めに医療機関を受診しましょう。
ストレス・精神的な緊張
胃痙攣の原因で最も多いとされるのが、精神的なストレスです。
胃や腸などの消化器系はもともとストレスに対して弱いため、極度のストレスや緊張が長期間続くと、自律神経のバランスが崩れ、胃に影響が出やすくなります。
また、慢性的なストレスで胃酸の分泌が増加したり、胃の粘膜が弱くなったりすることで、急に胃が痛くなることもありますが、急激に強いストレスを感じたときにも胃痙攣の症状が現れます。
ストレスや疲れがたまっているときは、ゆっくりと身体を休めるようにしましょう。
お腹を外側から温めたり、刺激となるカフェインが入っていない温かい飲み物もおすすめです。
食生活の乱れ・ひどい便秘
食生活の乱れも、胃痙攣の主要な原因の一つです。過度の飲酒や暴飲暴食は、胃の刺激となり痙攣を起こしやすくします。また、辛い食べ物や脂っこい食べ物の食べ過ぎも同様です。
慢性的な便秘も、胃痙攣の原因となる場合があります。便秘により腸内に便が滞留するため腹部全体が膨満し、内臓が圧迫されます。この状態が続くと、胃も圧迫され、正常な動きが妨げられ、痙攣を起こしやすくなるのです。さらに、便秘は腸内細菌のバランスを崩し、消化器系全体に悪影響を及ぼす可能性も考えられます。
胃痙攣の検査
胃痙攣の検査には、超音波検査や胃カメラ検査があります。
超音波検査に痛みはありません。胃カメラ検査には多少の圧迫感があるため、カメラの挿入方法を経鼻と経口から選ぶといいでしょう。
腹部超音波検査
超音波検査では、膵臓や胆のう、胆管の状態を調べられます。併せて、腹水が溜まっていないかを確認することもできます。
超音波検査は、検査する部位に専用のジェルを塗布し、プローブと呼ばれる受信器をあてるだけで全く痛みはありません。
胃カメラ検査
胃痙攣の原因が、食道から十二指腸までの上部消化管にあると思われる際には、胃カメラ検査を行います。胃カメラ検査では、上部消化管の粘膜観察や、全体を医師が観察して、アニサキスの有無をリアルタイムに調べることが可能です。
アニサキスを発見したら、その場で内視鏡の先端についている鉗子で、摘出治療ができます。また、胃潰瘍が原因で出血しているときも、止血処理が可能です。さらに、がん化が疑われる組織を発見した場合は、一部分を採取して病理検査から確定診断に導くこともできます。
胃が痙攣したときの対処法
胃痙攣が起きた時の対処法には、安静にする、おなかを温めるといった方法があります。
しかし、これらはいずれも一時的な対処療法に過ぎません。症状が長引く場合には、原因を特定し適切な治療を受けるためにも医療機関を受診しましょう。
軽症の場合は安静にする
胃痙攣が頻発しているわけではなく、我慢できる程度の痛みであれば、自宅や仕事場であっても対処できます。
椅子に座って楽な姿勢を取ったり、ソファに横になったりするなどして、痛みが収まるまで身体を休めましょう。
また、カイロや湯たんぽといった温熱器具があれば、腹部を温めるのも効果的です。
万が一、空腹の状態で胃痙攣が起きた際には、痛みが和らいだあとに、お粥や柔らかいうどんなどの軽めの食事をしましょう。
胃を刺激するものを控える
カフェインやアルコールなどの刺激物は、胃痙攣を悪化させることがあります。また、カレーや麻婆豆腐といった辛い食べ物も危険です。
控えめに楽しむ分には問題ありませんが、胃の粘膜を刺激して、痙攣を引き起こす可能性が高まるため、胃に痛みがあるときには辛い物を控えましょう。
鎮痛鎮痙剤を使う
胃の筋肉の緊張を和らげるには、消化管の運動を抑えるブスコパン®︎やストロカイン®︎といった、漢方薬の服薬が効果的です。
なお、ブスコパン®︎などはドラッグストアで、市販薬としても販売されています。しかし、胃痙攣を自己判断で放置してしまうと、かえって悪化することもあります。
そのため、まずは消化器内科を受診して、医師の指示のもとしっかりと治療しましょう。
胃痙攣でお悩みの方は東京千住・胃と大腸の消化器内視鏡クリニック 足立区院へ
基本的には、胃が痙攣することはめったにありません。
つまり胃痙攣が生じている場合には、何か異常が生じている可能性が考えられます。最悪のケースとして胃がんまでもが考えられるため、胃痙攣が続く際には医療機関を受診しましょう。
東京千住・胃と大腸の消化器内視鏡クリニック 足立区院では、内視鏡専門医が検査を実施しています。他医での検査で辛い思いをされた方も安心してお任せください。北千住駅から徒歩2分と、非常に通いやすい立地が特徴です。
また、女性のためのメディカルアンダーウェアも用意しており、検査中の露出が少なく、治療に集中できる環境をご用意しています。さらに女性医師による診察や検査にも対応しています。胃の健康に不安を感じていらっしゃる方は、ぜひ一度お気軽にWEB予約の上ご相談ください。
電話でのご予約も9〜17時で承っています。
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