切れ痔で出血したときの対処法を解説!予防法も併せてお伝えします!

「どうして切れ痔になるの?」

「切れ痔になったらどうしたらいい?」

切れ痔は、便秘などを原因に、肛門付近の皮膚が裂けてしまった状態のことです。

切れ痔からの出血は鮮やかな赤い色をしているため、驚かれた方も多いでしょう。切れ痔による出血は通常、排便時や排便直後に見られます。量は少なく、トイレットペーパーに付着する程度のことが多いですが、個人差があります。出血の程度や頻度によっては不安になることもありますが、まずは落ち着いて状況を観察することが大切です。

実は、切れ痔は生活習慣を改善すると発症しにくくなります。食生活改善や便秘解消を図りながら、お尻の健康について考えてみませんか。

今回は、切れ痔の対処法と予防の仕方について解説します。

なお、長引く切れ痔は、医療機関を受診して検査を受けるようにしましょう。

切れ痔の症状が続く場合や、出血の原因が不明な場合は、大腸内視鏡検査が必要となる可能性もあります。東京千住・胃と大腸の消化器内視鏡クリニック 足立区院では最新の内視鏡機器を使用し、痛みの少ない検査を提供しています。また、大腸がんなどの他の疾患の可能性も同時に確認できます。東京都内で切れ痔の詳しい検査を希望する方は、ぜひ一度ご相談ください。

北千住駅からおおよそ徒歩2分と、抜群の利便性です。仕事帰りや移動の合間など、ご自身のタイミングで通院できるでしょう。

切れ痔とは?

切れ痔とは、肛門付近の皮膚が裂けている状態を指します。

20〜40歳代の女性に多く発症し、普段から便秘がちな方が発症しやすい傾向です。便秘により、水分量の減った硬い便が蓄積すると、肛門上皮が避ける原因になります。

主な症状は、排便時の痛みと少量の出血です。排便する際に、トイレットペーパーに少し付着する程度と考えるといいでしょう。

切れ痔の症状は、初期段階では軽度で、自然に治癒することもあります。しかし、適切なケアを行わずに放置すると、症状が悪化したり慢性化したりする可能性があります。慢性化した切れ痔は、単なる痛みや出血だけでなく、排便困難や便秘の悪化など、日常生活に大きな影響を与える可能性があります。そのため、早期の適切な対処が重要です。

なお、いぼ痔も出血しますが、切れ痔に比べると出血量が多く、肛門からしたたることもあります。

長引く切れ痔の症状がある場合には、大腸内視鏡検査をお勧めします。内視鏡検査により、切れ痔の状態を正確に診断し、他の疾患の可能性も除外することができます。

 

出血する切れ痔の原因

出血する切れ痔の原因にはさまざまなものがありますが、特に多いのは食生活の乱れや排便習慣によるものです。

また、喫煙も腸の動きを活発にし過ぎて、痔を招くことがあります。これらの原因を把握し、自身の生活習慣を改善するだけでも、切れ痔の緩和や予防につながる可能性があります。

食生活

出血する切れ痔の原因には、不適切な食生活が挙げられます。

過度に加工された食品や食品添加物を多く含む食品は、腸内の健康な環境を乱す可能性があります。腸内の環境が乱れると、便秘や下痢といった消化器症状を引き起こしやすくなり、結果として切れ痔の悪化リスクが高まる可能性があるため注意が必要です。

痔の症状改善や予防のために、腸の健康を保つ食生活を心がけましょう。加工食品や食品添加物の摂取を控え、代わりに食物繊維が豊富な野菜や果物、ヨーグルトなどの発酵食品を積極的に取り入れることをおすすめします。

食品選びの際は、栄養バランスを意識し、できるだけ自然な食材を中心とした食生活を心がけましょう。適切な食生活は、腸の健康を保ち、切れ痔の予防や症状改善に寄与する可能性があります。

食品添加物の多い食品は、以下のような食べ物が挙げられます。

  • インスタント食品、ファストフード
  • 動物性タンパク質、動物性脂肪(牛肉、豚肉など)
  • 刺激物(香辛料)
  • 冷たい食べ物、飲み物
  • アルコール

これらの食品を完全に避けることは現実的ではなく、かえってストレスになる可能性があります。むしろ、これらの摂取を控えめにし、バランスの取れた食生活を心がけることが重要です。また、水分摂取を十分に行い、腸の健康を維持することも大切です。

排便習慣

出血する切れ痔の原因には、硬い便や下痢が混じる排便習慣の乱れがあります。

切れ痔になると出血する肛門上皮には知覚神経があり、ジンジンと強い痛みを感じることがあります。

また、排便後には、トイレットペーパーに血液が付着することもあります。

主に切れ痔は、便秘が原因で発症します。排便時の強い痛みから便意を我慢するケースも多く、便秘の悪化を招いてしまうところも特徴です。便意の我慢は、切れ痔が慢性化するきっかけにもなり、悪循環を起こしやすい一面もあります。

切れ痔が原因で同じ部分が何度も切れると、傷が深くなり次第に瘢痕化していきます。医療機関を受診せずに放置すると、肛門が狭くなる「肛門狭窄」に進行するケースもあります。校門狭窄まで悪化してしまうと、これまで以上に便が出にくくなる排便困難となるため、注意が必要です。

飲酒

アルコールの摂りすぎは、切れ痔を悪化させる原因の1つです。

アルコールをたくさん摂取すると、血管が拡張して全身の血流量が増加します。肛門周辺の血流も増えますが、静脈が血液を心臓のほうに送り出す血液量は変わりません。

そうすると、肛門の血管がうっ血して切れ痔の悪化につながります。

喫煙

喫煙は、切れ痔を悪化させる直接的な原因ではありません。

ただし、たばこに含まれるニコチンには、便を柔らかくする作用があります。たばこの吸い過ぎが下痢を引き起こし、肛門が炎症してしまう可能性が考えられます。

一方で、ニコチンは腸を刺激して蠕動を活発化させるため、便秘解消に役立つ一面もあります。そこで、便意を催すために食後の一服を習慣にしている方もいます。

しかし、喫煙は便秘解消以前に、がんや心臓病のリスクを高めるため、たばこは控えたほうが健康にはいいでしょう。

 

切れ痔になってしまった場合の治療法

多くの場合、便通を整えた状態で、軟膏や座薬といった薬を使用すれば、切れ痔の症状は収まります。しかし、切れ痔を放置した慢性裂肛になると、薬で治癒する可能性は低くなってしまいます。

薬を使用しても症状が改善しない場合には、外科的治療の適応になります。なお、裂肛がさらに進行して、肛門狭窄になってしまった場合、薬だけで治すことはできません。

用指肛門拡張術

用指肛門拡張術は、切れ痔が繰り返し再発する患者さんに行われる治療法です。主に肛門括約筋の緊張が強すぎる場合に効果があります。用指肛門拡張術は以下の手順でおこなわれます。

①麻酔を行い、痛みを取り除きます。

②医師が指を使って慎重に肛門を広げていきます。

③肛門の直径が約3〜4センチメートルになるまで広げます。

この手術の目的は、過度に緊張した括約筋をリラックスさせることです。これにより、便のスムーズな排出が可能になり、切れ痔の再発リスクが低下します。

ただし、まれに肛門機能の一時的な低下などの合併症のリスクもあるため、他の治療法で効果が見られない場合に検討されるのが一般的です。手術後は適切なケアと生活習慣の改善が重要です。

側方内括約筋切開術

側方内括約筋切開術は、切れ痔が繰り返し発生する患者さんに行われる手術療法の一つです。主に内括約筋(肛門の内側にある筋肉)の過度の緊張が原因の場合に効果的です。

この手術は以下のような手順でおこなわれます。

①局所麻酔または全身麻酔を行います。

②肛門の側方から小さな切開を入れ、内括約筋の一部を切開します。

③必要に応じて、肛門ポリープの同時切除も行います。

この手術の目的は、括約筋の緊張を和らげ、肛門の柔軟性を高めることです。これにより、便の排出がスムーズになり、切れ痔の再発リスクが低下します。

多くの場合日帰りや短期入院でおこなえますが、術後のケアや生活習慣の改善が重要で、医師の指示に従った適切なフォローアップが必要です。

皮膚弁移動術

皮膚弁移動術とは、切れ痔を繰り返して、ひきつれて固くなった肛門上皮に行う手術です。こわばりのある肛門上皮を取り除き、肛門の外側の皮膚を移動させて縫い合わせていきます。

皮膚弁移動術は、保存的治療で改善が見られない場合や、症状が重度の場合に検討されます。手術を受けるかどうかの判断は、症状の程度、生活への影響、患者さんの希望などを総合的に考慮して行われます。

 

切れ痔で出血しないための予防法

切れ痔による出血を予防するためには、日常生活での適切なケアが重要です。以下に、効果的な予防法をいくつか紹介します。これらの方法を日々の生活に取り入れることで、切れ痔の症状改善や再発防止に役立てることができます。

また、出血を怖がらずに、便意を感じたらすぐにトイレに行くことも大切です。

お風呂に入って身体を温める

入浴は切れ痔の症状緩和に効果的な方法の一つです。以下のポイントに注意して入浴しましょう:

  • 湯温:38〜40度程度のぬるめのお湯がおすすめです。
  • 入浴時間:10〜15分程度、ゆっくりと湯船に浸かります。
  • お尻の温め方:お尻全体がお湯に浸かるようにし、優しくマッサージするのも効果的です。

お尻を温めることで血行が促進され、肛門周辺のうっ血が改善されます。これにより、切れ痔の痛みや腫れが軽減される可能性があります。

ただし、入浴による症状緩和は対症療法の一つです。症状が継続する場合は、医師の診断を受け、適切な治療を行うことが重要です。

強くいきむのをやめる

排便時の不適切な習慣は、切れ痔の原因となったり症状を悪化させたりする可能性があります。以下の点に注意しましょう。

  • いきみすぎない:強くいきむと肛門に過度の圧力がかかり、裂傷のリスクが高まります。
  • リラックスした姿勢:腹圧を適度にかけやすい姿勢で排便します。
  • 時間をかけすぎない:長時間トイレに座ることで、肛門周辺の血流が悪くなる可能性があります。

このような点に気を付け、切れ痔の発生や悪化を防ぎましょう。

便意を感じたらトイレに行く

規則正しい排便習慣は、切れ痔の予防に重要です。便意を感じたらできるだけ早くトイレに行きましょう。我慢すると便が硬くなり、排出時に肛門に負担をかけ、切れ痔のリスクが高まります。

毎日同じ時間帯にトイレに行く習慣をつけると、自然な排便リズムが形成されます。朝食後や適度な運動後は腸の動きが活発になるため、排便しやすい時間帯です。

切れ痔による痛みを恐れて便意を我慢してしまうこともありますが、これはかえって症状を悪化させる可能性があります。痛みが強い場合は医師に相談し、適切な治療を受けることが大切です。

十分な水分摂取や食物繊維の摂取など、便性をコントロールする食生活も併せて心がけましょう。これらの習慣を組み合わせることで、スムーズな排便が期待でき、切れ痔のリスクを軽減できます。

 

大腸がんによる血便では?と思ったら

切れ痔と大腸がんによる出血は、似た症状を示すことがあります。しかし、その違いを理解し適切に対処することが重要です。

大腸がんは初期段階では症状がほとんどないため、血便が見られる頃には進行している可能性があります。特に黒色便や暗赤色便は要注意です。一方、直腸がんの場合は切れ痔と同様に鮮やかな赤色の血便が見られることがあります。

両者の主な違いは以下の通りです。

①痛みの有無:切れ痔は通常痛みを伴いますが、初期の大腸がんでは痛みがないことが多い

②出血の持続性:切れ痔の出血は一時的、大腸がんは持続的なことが多い

③他の症状:大腸がんの場合、便の形状変化や腹痛、体重減少などの症状が現れることがある

大腸がんの早期発見には定期的な検診が効果的です。特に50歳以上の方や大腸がんの家族歴がある方は、定期的な大腸内視鏡検査をお勧めします。

重要なのは、血便や気になる症状が現れた場合、自己判断せずに専門医の診断を受けることです。早期発見・早期治療により、大腸がんの治癒率は大きく向上します。自身の健康を守るため、定期的な検診と適切な医療機関への相談を心がけましょう。

 

切れ痔による出血が治らない方は東京千住・胃と大腸の消化器内視鏡クリニック 足立区院へ

切れ痔は誰にでも発症する可能性がある疾患ですが、長引く症状や繰り返す出血は、より詳細な検査が必要です。当クリニックでは、最新の内視鏡技術を用いて、切れ痔の正確な診断と適切な治療を提供しています。

また、大腸がんなどの他の疾患の可能性も同時に確認できるため、総合的な検査が可能です。内視鏡検査は、痛みを最小限に抑える技術を採用しており、検査への不安を軽減しています。

東京千住・胃と大腸の消化器内視鏡クリニック 足立区院は、女性の方も受診しやすい環境を整えています。女性スタッフによる対応や、プライバシーに配慮した診療環境を提供しています。

さらに、365日24時間体制でWEB予約に対応していますので、お仕事や学校が忙しい方も、ご自身のタイミングで気軽にご予約いただけます。切れ痔の症状でお悩みの方、あるいは定期的な大腸がん検診をお考えの方は、ぜひ当クリニックにご相談ください。

電話でのご予約も9〜17時で承っています。

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尚視会での内視鏡検査・診察は24時間予約を承っています。

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