便秘は非常に多くの方が経験する一般的な消化器の問題ですが、便秘の原因は個人によって異なるため、一般的な解決策がうまくいかない場合もあります。
便秘には種類があり、大腸がんやポリープ、過敏性腸症候群などが原因である場合もあります。そこで、内視鏡検査が重要なツールとなるのです。
この記事では、便秘の原因となる大腸がんの有無を調べることができる大腸内視鏡検査について詳しく解説します。最後まで読むと、便秘になりやすい人が大腸内視鏡検査を受けるべき理由がわかりますので最後までご覧ください。
「東京千住・胃と大腸の消化器内視鏡クリニック」は、月1,000件以上の内視鏡検査を行っており、その半分は大腸内視鏡検査を行っている内視鏡専門クリニックです。経験豊富な内視鏡専門医による検査を安心して受けられるので、便秘でお悩みの方はぜひ当クリニックで大腸内視鏡検査の受診をご検討ください。
目次
便秘になりやすい人は大腸内視鏡検査を受けたほうがよい?
便秘といっても、排便がないだけではなく様々な原因があることをご存知でしょうか。
なかには大腸がんなど命の危険性を伴う悪性腫瘍、過敏性腸症候群、ポリープなど、その他にも原因は多岐に及びます。
便秘や過敏性腸症候群の症状は大腸がんや炎症性腸疾患と同じで便秘・下痢・腹痛で、問診だけでは大腸がんや炎症性腸疾患を否定することができません。
原因によって治療法も違いますので、きちんとした診断・検査を受け、その原因に応じた治療を開始することが非常に重要です。
まずは、大腸内視鏡検査で大腸がんなどの病気でないことを調べてから便秘の治療に進むことが重要です。
※内視鏡検査の概要については「内視鏡検査とは?」にまとめています。
便秘のタイプ
便秘とは、便を十分、かつ快適に出し切れない状態です。便秘が続くとお腹が張って苦しくなったり、吐き気や食欲低下などの症状もあらわれます。
肌荒れや肩こりなど、全身に影響が出ることもあるため早めに対処することが大切です。
「2019年国民生活基礎調査」によると、便秘と自覚のある人は、人口1,000人あたり34.8%、特に女性では、43.7%もの人が便秘を自覚しているという結果が出ています。
最近のガイドラインでは、腸に何らか狭いところがある「器質性便秘」と、それ以外の「機能性便秘」に分類しています。
※参照:厚生労働省│2019年国民生活基礎調査の概況 第9表 性・年齢階級・症状(複数回答)別にみた世帯人員・有訴者数・有訴者率(人口千対)<2022年3月8日閲覧>
器質性便秘
器質性便秘は、腸管の物理的(気質的)なものや状態により便の通過障害が起こる便秘症です。突然の排便障害とともに、腹部満腹感、腹痛、嘔気・嘔吐などが生じる場合に疑われます。
大腸がんなどの腫瘍や手術後の癒着、潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患などにより、便の通過が物理的に妨げられ、腸の中を便がスムーズに通過できないために便秘となります。
また、女性で直腸の一部が膣に入り込んでしまう直腸瘤もよくある原因の一つといえます。このタイプの便秘では、まず元の病気を治すことが基本です。
機能性便秘
機能性便秘は、特定の身体的な異常や病気によるものではなく、腸の運動や便通に関連する機能的な問題によって引き起こされる最も多いタイプの便秘です。
生活習慣やストレス、加齢などの影響を受けて、大腸や直腸・肛門の働きが乱れる結果起こります。この機能的便秘は弛緩性便秘、痙攣性便秘、直腸性便秘に分けられます。
弛緩性便秘
腸の筋肉の運動が低下し、便が腸内でうまく移動しない状態です。大腸の働きが低下したり、運動不足などによる腹筋力の低下などから、便を押し出す力が足りないことが原因で起こります。
便秘の中でも頻度が高く、女性や高齢者、内臓が下垂ぎみの人に多くみられます。お腹が張る、残便感、食欲低下、肩こり、肌荒れ、イライラなどの症状も起こります。
運動不足、水分不足、食物繊維不足、腹筋力の低下、極端なダイエットなど生活習慣の乱れが誘因になることもあります。
痙攣性便秘
ストレスなどにより自律神経の異常で腸の痙攣が起こり、便の通過に時間がかかり過ぎて起こる便秘です。食後に下腹部痛、残便感などの症状がでることもあります。また便秘と下痢を交互に繰り返すことも多いです。
精神的ストレス、環境の変化、過敏性腸症候群などが誘因になります。
直腸性便秘
通常、便が直腸まで運ばれると直腸の壁を刺激し、直腸のセンサーにより便意を催します。この直腸の感覚が鈍くなると直腸に便がたどり着いても便意を催さなくなるという、便意が起こらないことで起こる便秘です。
主な原因は、仕事などのために習慣的に便意を我慢、無視し続けることと考えられており、習慣性便秘とも呼ばれます。また温水洗浄便座の過度の使用も神経の感度が鈍り、便秘になる人も増えています。
便秘の治療法
便秘の治療法については便秘の種類に応じた適切な治療を行うことが大切です。
器質性便秘と機能性便秘、それぞれのタイプ別の治療法は以下のとおりです。
器質性便秘と診断された場合
器質性便秘は、腸の異常や疾患によって引き起こされる便秘です。
急に起こる排便の障害とともに、腹部膨満感、腹痛、嘔気・嘔吐などが生じます。
症状は極めて重く、緊急治療を要することもあります。
このような状態では、基本的な生活習慣の変更だけでは改善しない場合があるため、原因となる基礎疾患に対する治療が優先されます。
器質的な原因が特定されている場合、大腸のポリープの手術など、その原因に対する治療が行われます。
重要なことは、器質性便秘の治療法は個人によって異なる場合があるため、医師の指導を受けながら適切な治療法を見つけることです。
機能性便秘と診断された場合
器質性便秘と診断された場合には診断に応じた治療を行いますが、機能性便秘である場合には、生活習慣の予防や薬物療法などを行います。
慢性便秘の多くは機能性便秘です。明確な器質的な異常がなく、生活習慣やストレス、加齢などの影響を受けて、大腸をはじめ直腸・肛門など、排便機能の働きが乱れることで便秘になります。
お腹が張る、残便感、食欲低下、肩こり、肌荒れ、イライラなどの症状が起きます。
そのため、1日の排便の回数よりも、心地よい排便ができるようになることに重きを置く治療を行います。食物繊維の摂取や十分な水分摂取、適度な運動など、食生活を含めた生活様式の改善がまず試されます。
薬物療法は補助的治療として一人一人の便秘のタイプや症状、ライフスタイルに合わせた処方を行います。
便秘を引き起こす病気
ただの便秘だと思っていたら、実はほかの病気が隠れていたということがあります。
便秘を引き起こす最も重要な病気は大腸がんです。そのほかにも過敏性腸症候群も便秘または下痢を繰り返す病気です。詳しくは以下のとおり。
大腸がん
大腸がんとは、大腸の一番内側にある粘膜に発生するがんです。良性のポリープが大きくなる過程でがん化して発生するものと、粘膜の正常な細胞が直接がん細胞に変化して発生するものがあります。
早期の大腸がんでは自覚症状はほとんどなく、がんが進行し大きくなり腸管の内側(腸の内側の空間)が狭くなると、便が通過しにくくなり、便秘と下痢の繰り返しなどの便通異常の症状が現れます。
さらにがんが大きくなると食べ物の通過が困難となり、腹痛や腸閉塞のような症状が現れる場合もあります。
このようにある程度進行してからようやく症状が現れるがんのため、便秘、下痢、腹痛など、身近な症状であるために受診が遅れるというケースも少なくありません。
過敏性腸症候群
過敏性腸症候群とは、精神的なストレスや自律神経バランスの乱れなどによって腸のはたらきに異常が生じ、便秘や下痢など排便の異常を引き起こす病気のことです。
お腹の痛みや調子が悪く、それと関連して便秘や下痢などのお通じの異常が数ヶ月以上続く状態の時に最も考えられる病気です。排便後、痛みが軽減されるという特徴があります。
はっきりとした原因はわかっていませんが、多くは過度なストレスや緊張などにより引き起こされると考えられています。そのほか、粘膜の炎症、遺伝なども関与しているといわれています。
大腸がん、過敏性腸症候群、どちらの病気も大腸内視鏡検査により病気を特定することが可能です。
病気を早期発見するため大腸内視鏡検査を受けましょう
病気の早期発見・診断に有効な検査として、大腸内視鏡検査があります。
また、便秘の治療を始めるにあたって最も重要なことは、「大腸がんがないことを確認する」ことです。
大腸内視鏡検査とは、大腸および直腸の内部を観察するための検査法です。
この検査では、肛門から大腸の最深部(盲腸)まで柔軟なチューブである内視鏡を挿入し、空気(二酸化炭素)で大腸のヒダを伸ばしながら、見落としがないように丁寧に大腸の壁面や粘膜を直接視覚的に確認することができます。
便秘の原因となる大腸がんや潰瘍性大腸炎、クローン病などの有無を調べることが可能な検査です。
大腸内視鏡検査の最大の特徴は、病変やポリープを発見し、組織診断や内視鏡治療が同時にできることです。検査中に見つかった大腸ポリープは、大きさによりますがその場で切除し、大腸がんの予防をすることも可能です。
ほとんどの大腸がんは腫瘍性の大腸ポリープから発生するため、大腸ポリープを少しでも早期の段階で発見し切除することが、大腸がんを予防する最も確実な方法です。
そのためには発見のための検査と切除治療の両方を同時にできる大腸内視鏡検査が非常に有用です。
内視鏡検査を受けるなら
「大腸内視鏡検査を受けてみたいけど、どこのクリニックを選べばいいのかわからない…」
「経験豊富な病院で検査してもらいたい」
そんな風にお考えの方は、「東京千住・胃と大腸の消化器内視鏡クリニック」にぜひお任せください。
大腸内視鏡検査は、曲がりくねった腸の中を腸の動きに逆らって奥に挿入するテクニックが必要です。さらに抜きながら病変やポリープをくまなくチェックする技術、病変を確実に診断する知識と診断能力に加えて、確実に安全に内視鏡切除するといった、治療技術の全ての技術が求められる検査です。
当クリニックは月1,000件以上の内視鏡検査を行っており、その半分は大腸内視鏡検査を行っている内視鏡専門クリニックで、高い専門性と確かな技術を強みとしています。
経験豊富な専門医による無痛検査
当クリニックでは経験豊富な内視鏡専門医が丁寧に内視鏡検査を行い、静脈麻酔を使用しているため眠ったまま楽に検査を受けていただくことができます。
ウトウトと眠ったような状態で検査を受けられるため、患者さんの95%に「全く痛くなかった」と満足していただいております。
プライバシーを考慮した半個室で下剤の服用が可能
当クリニックでは、プライバシーに配慮した半個室で下剤を飲むことが可能です。全部屋iPad・無料Wi-Fi完備でドラマや映画、電子書籍を見ながらお過ごしいただけます。
また、男女別のトイレと更衣室もございますので初めて内視鏡検査を受ける方でも安心してご利用いただけます。
大腸内視鏡検査を受けてみましょう
便秘で悩んでいる人に向けて、大腸内視鏡検査がどのように役立つのかについて解説してきました。
便秘といっても排便がないだけではなく様々な原因があります。なかには大腸がんなど命の危険性を伴う可能性もあります。
大腸内視鏡検査では、放置すると大腸がんに移行する可能性のあるポリープなどの病変が発見された場合、検査と同時に摘出が可能です。
定期的に大腸内視鏡検査を受診することで、病気の早期発見や予防につながることが期待できます。また、内視鏡治療後(ポリープ切除後)の合併症に対しても関連病院で24時間365日対応してますので、ご安心ください。
大腸内視鏡検査を受診するなら、専門医が苦痛の少ない検査を行う「東京千住・胃と大腸の消化器内視鏡クリニック」へぜひご相談ください。当クリニックは以下のような強みを持ち、95%の患者さんに「全く痛くなかった」と満足していただいています。
- 次世代内視鏡システム「EVIS X1」による短時間・高精度の検査
- 鎮静剤を使用した無痛内視鏡検査
- 経験豊富な内視鏡専門医による検査
予約は24時間WEBにて承っています。
電話での予約は下記より承っております。
施設紹介
東京千住・胃と大腸の消化器内視鏡クリニック 足立区院 >>
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※祝日のみ休診
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