人間ドックで行われる大腸がん検査とは?内視鏡検査の重要性

人間ドックは、様々な疾病の早期発見・予防を目的とした総合的な健康診断です。その中でも、大腸がんの検査は重要な項目の一つです。本記事では、人間ドックにおける大腸がん検査、特に内視鏡検査の重要性について解説します。大腸がん検査の方法、もし引っかかったらどうするべきなのかといったことを紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。

東京千住・胃と大腸の消化器内視鏡クリニック 足立区院では、グループにおける月間での内視鏡検査数がおよそ2,000件行っています。消化管ドック・人間ドックでは経験豊富な内視鏡専門医が検査を担当しており尚視会健診プラザで行っております。小さな不安も、放置していると徐々に大きくなってしまうもの。気になる症状があれば、一度当院へご相談ください。電話やWEBからご予約を受け付けております。

人間ドック・消化管ドックはお電話でも受け付けております。

大腸がんとは?

大腸がんとは、大腸(結腸・直腸)にできる悪性腫瘍のことを指します。大腸がんだけにみられる特有の症状はなく、それ以外の症状も特に現れない場合も多いため、自分では気づきにくいのが特徴です。日本では、男女問わず罹患率も死亡率も高く、身近な疾患の一つです。しかし早期発見・早期治療ができれば、回復の見込みが高まる疾患でもあります。早期発見のためには、定期的な健診を受けることが何より大切です。

 

人間ドックにおける大腸がん検査の概要

人間ドックの一環である大腸がん検査においては、まずは便潜血検査が行われます。この検査では、進行がんの約80〜90%、早期がんの約50%を発見することができると言われており、大腸がんによる死亡率が軽減することが世界中の試験で明らかになっています。ここからは、大腸がん検査の内容について詳しく見ていきましょう。

検診の方法

便潜血検査は、検査用スティックで採取した便を調べて異常がないかを確認する検査です。1日分の便では出血が見逃されてしまう可能性があるため、2日分の便を2回に分けて採取します。

対象年齢

大腸がん検査は、40歳以上の男女が対象となります。これは40代から大腸がんの罹患率が増加するためです。

検査項目

大腸がんの有無を確かめるためには、便潜血検査(2日法)が行われます。これは名前の通り、便に血液が混じっていないかを調べる検査です。通常便には血液は含まれません。しかし、がんやポリープから出血している場合は、便に血液が含まれて排泄されます。便潜血検査陽性となった場合、必ず大腸がんがあるということではありませんが、大腸内視鏡検査などの精密検査を受けましょう。便潜血検査が陽性で精密検査を受けた約3%の人に大腸がんが見つかっています。また、約20%の人に大腸がんの元となる大腸ポリープが見つかっています。便潜血検査は大腸がんの発見や予防にも効果があるのです。

大腸がん検査を受ける間隔

大腸がん検査は毎年受けることがすすめられています。大腸がんは自覚症状が乏しく、症状が出る頃にはステージが進んでいる場合も多いからです。また、排出された便を調べるだけで良いため、体への負担もありません。そのため、症状がなく、がんが進行していないうちに発見できるように、1年に1回の検診がおすすめです。

 

大腸がん検査に引っかかったら?

大腸がん検査に引っかかったら、自分は大腸がんなのかと不安になりますよね。しかし、検診で引っかかっても大腸がんであると確定したわけではありません。この段階ではまだ「大腸がんの疑いがある」という状態ですので、速やかに精密検査を受けましょう。精密検査には、大腸内視鏡検査(大腸カメラ)や大腸CT検査があります。

 

大腸がんの検査方法

大腸がんの検査方法は、大腸内視鏡検査(大腸カメラ)や大腸CT検査、X線検査があります。それぞれの検査の特徴などと合わせて紹介します。

大腸内視鏡検査(大腸カメラ)

大腸内視鏡検査とは、いわゆる内視鏡検査のことです。内視鏡(カメラがついた管)を肛門から挿入して、大腸の中を確認する方法です。医師の目で大腸を直接観察し、病変があればその場で検体を採取します。大腸ポリープは大腸がんに変わる恐れがあるため、その場で切除されることもあります。

大腸内に便などが多く溜まっていると、大腸を確認することができません。そのため、下剤を飲んで大腸内を綺麗にするなどの準備が必要になります。下剤を飲むと、お腹が痛くなったり、急に便意をもよおしたりするのではないかと不安に思われるかもしれません。そのようなときには、院内で下剤が飲めたり、個室が準備されている施設を選べば、安心して検査の準備ができるでしょう。

大腸CT検査(CTコロノグラフィ)

大腸CT検査は、肛門から大腸の中に空気を入れて、大腸の断面画像を撮影する検査です。3D画像で腸を立体的に観察でき、大腸にポリープがあるかどうかが一目でわかります。他にも、がんの浸潤度、大きさなども確認できます。

がんの大きさや位置がわかりやすいのはCT検査の特徴ですが、悪性か良性か、内視鏡で切除できるがんなのかというところまでは判断することができません。

また、検査時はやや狭い空間に、一定時間滞在しなければなりません。そのため、閉所恐怖症の方や長時間じっとしているのが難しい方の場合には、他の検査も検討されます。

X線検査(注腸造影検査)

大腸がん検査の際に、なんらかの事情で内視鏡や大腸CT検査を行えない場合などには、X線検査(注腸造影検査)が用いられることもあります。こちらも下剤で大腸を空にしたあとに、肛門から空気を注入し、大腸をふくらませて画像を撮影するという検査方法です。

X線検査では、大腸の形、大きさ、内径、位置、粘膜の様子など全体像を観察できます。比較的安価に腸の全体像を把握することができるのがメリットです。

X線検査は2Dの画像であるため、3Dで描画されるCT検査ほど詳細に観察をすることはできません。また内視鏡と異なり、病変箇所の採取もできません。治療方法の検討をする際などに、他の検査方法と合わせて活用されることが多いでしょう。

 

大腸内視鏡検査の流れ

大腸内視鏡検査を受けるためには、検査前日からの準備が大切です。当日や検査後にも注意事項がありますので、それぞれみていきましょう。

検査前日

大腸内視鏡検査の前日には、早めの夕食を取ることが大切です。20時〜21時までに終わらせることが目安です。繊維質の多いものは大腸内に残りやすいため、前日の夕食で口にするのを避けましょう。消化の良いうどんやおかゆなどがおすすめです。検査施設によっては、検査前後におすすめの検査食が販売されていることもあるため、確認してみるとよいですね。下剤が処方されている場合は、前日に指定された量を飲むのを忘れないようにしてください。検査は体への負担もかかるため、早めに就寝し、体を休めてあげましょう。

検査当日

検査当日は、食事はとらず、飲み物も水だけにしましょう。普段から飲んでいる薬がある方は、検査前後に飲むべきかどうかを事前に担当の医師に確認しておいてください。検査の際には着替えを行うため、脱ぎ着しやすい服装がおすすめです。

当日は自宅もしくは内視鏡の前処置室で、腸管洗浄液を約1.5L~2L飲み、腸内を綺麗にしていきます。何度かトイレを済ませると、色の薄い水のような便が排泄されるようになります。前処置室は半個室や個室などであれば、安心して検査のための準備ができます。当健診プラザでは、大腸前処置専用のトイレ付完全個室をご用意していますのでご安心してください。

便の清浄をスタッフが確認し、問題なければ検査開始です。検査は横向きに寝て受けます。内視鏡を肛門から挿入し、大腸全体を観察します。痛みを避けたい場合には、鎮静剤を利用できる施設もあります。

検査の所要時間は個人の腸の長さなどによって変化しますが、多くの場合、20〜30分程度で終わります。病変を認めた場合は、その場で切除したり、検体として採取したりするため、検査の所要時間が長くなるかもしれません。

検査終了後

検査終了後は、横になったまま少し休みます。鎮静剤を使用した場合は、30分〜1時間ほど安静にするよう指示があるでしょう。休んでいる間に気分が悪くなった場合は、遠慮せずにすぐにスタッフにお伝えください。

検査後、結果を聞けるようになるタイミングは、施設や検査内容によって異なります。早ければ当日聞けることもあるため、気になるようであれば事前に確認しておきましょう。

検査後の飲食は、大体1時間後から可能となります。検査内容によって異なりますので、必ず医師に確認してください。お腹が張ってきた時にはおならを我慢しないようにしましょう。検査時に腸内に入れたガスを出すことでお腹の張りが軽減されます。また、検査後当日の車の運転は、鎮痛剤を使用した場合は危険ですので禁止されています。検査を受ける際には、送り迎えをしてもらうか、公共交通機関を利用しましょう。

組織採取やポリープ切除を行った場合、体に負担がかかった状態になっています。当日中の激しい運動は避け、入浴もシャワーで軽くすませるとよいでしょう。

さらに、辛いものなど刺激のある食事や飲酒、コーヒーなどは、2~3日避けるのがおすすめです。便に少量の血が混じる場合がありますが、心配する必要はありません。ただし、あまりにも大量の場合や長く続く場合は、検査を受けた病院に相談するようにしましょう。

 

人間ドックでの大腸がん検査は当院へ

大腸がんの有無を確かめる検査では、便潜血検査や大腸内視鏡検査が行われます。大腸内視鏡検査は、前日から準備が必要ですが、医師の目でしっかりと大腸内を確認できるところが大きな利点です。当院では内視鏡専門医が検査を実施しておりますので、より安心して検査を受けていただけます。また、女性のためのメディカルアンダーウェアもご用意しており、検査中の露出が最低限で済むよう努めております。女性医師による診察、検査も可能ですので、ご予約の際にお尋ねください。WEBからは24時間ご予約を受け付けております。

電話でのご予約も9〜17時で承っています。人間ドック・消化管ドックのご予約はお電話でも承っております。

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尚視会での内視鏡検査・診察は24時間予約を承っています。

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