横になると吐き気がする?疑われる病気と対処法を解説します!

「横になると吐き気がすることが多い気がする」

「吐き気がするのは何かの病気ではないかと不安」

「不快な吐き気をなるべく感じないように、予防法が知りたい」

美味しい食事の後、ゆっくりくつろごうと横になったとたん、胸がムカムカしたり吐き気を感じたりしたことはありませんか? 

横になった際の吐き気の原因としては、つい食べ過ぎてしまったり、急いで食べたりしたことが挙げられます。また、お腹を締め付けるような服を着ていたり、食べてすぐに横になったりすることも関係しているかもしれません。

しかし、こういった症状が長く続くようであれば要注意です。胃酸の逆流や胃の炎症、まれではありますが、もっと深刻な胃の病気が隠れている可能性もあるのです。

この記事では、横になると起こる気持ち悪さの様々な原因を丁寧に解説します。さらに、すぐに試せる家での対処法や、症状を和らげるための生活習慣の見直しポイントに加え、どのようなタイミングで医療機関に行けばいいのかについても分かりやすくお伝えします。

胃や食道などを詳細に検査するのであれば、内視鏡検査がおすすめです。

東京千住・胃と大腸の消化器内視鏡クリニックでは、同グループ内で月間の内視鏡検査数を約2,000件行っています。病気の早期発見・早期治療にむけて、消化管ドックも実施しています。

経験豊富な内視鏡専門医が在籍しているため、検査に不安がある方も安心してお越しください。ご予約は、365日24時間体制でWEBや電話から受け付けております。

横になると吐き気が起きる原因

吐き気には、食道と胃のつなぎ目にある「下部食道括約筋」という筋肉の働きが関係しています。これは、食べ物が通過するとき以外は、胃の入り口を締めて内容物が食道に逆流しないようにする筋肉です。

この筋肉が何らかの理由で緩んでしまうと、胃から食道への逆流が起こるようになります。

下部食道括約筋が緩む原因には、以下のようなものがあります。

  • 加齢による変化
  • 胃内圧の上昇(食べ過ぎ、早食いなど)
  • 腹圧の上昇(肥満、衣服による締め付けなど)
  • 高脂肪食の摂りすぎ

また、食後すぐに横になると、胃の中の胃酸や内容物が逆流して、食道に溜まりやすくなります。そうすると、吐き気を感じやすくなるのです。

 

吐き気がする場合に疑われる病気

吐き気がする場合に疑われる病気としては、胃がんや逆流性食道炎が挙げられます。

また、感染性胃腸炎のようなウイルス感染症に罹患している場合にも、症状として吐き気が現れることがあります。

胃がん

胃の粘膜上皮から発生した悪性の腫瘍は、総称して胃がんと呼ばれています。

初期の胃がんは、自覚症状なく進行します。胃がんが進行したときの主な症状は、みぞおち周辺の痛みや胸焼け、吐き気などがでることがあります。

また、出血を伴うケースでは、血が混じった黒色の便が出たり、吐血したりすることもあります。

胃がんの原因には、下記のようなものが挙げられます。

  • 慢性胃炎や胃潰瘍などの、胃の疾患から発生
  • ヘリコバクター・ピロリ菌への感染
  • 高塩分や刺激の強い食べ物の摂取
  • 飲酒や喫煙

胃がんは、初期の場合はほとんど症状を感じることがありません。胃は比較的大きな臓器であるため、小さながんによる変化を体感しにくいのです。そのため、腹痛や吐き気、体重減少などから医療機関を受診した時点で、病状が進行していることもあり得ます。このような状況を避けるため、定期的な胃がん検診を受けることが非常に重要です。

逆流性食道炎

逆流性食道炎とは、胃酸や十二指腸液が食道に逆流し、食道の粘膜に炎症が起こる疾患です。

主な症状には、胸焼けや酸っぱいものが上がってくる、みぞおちのあたりの違和感や痛みなどが挙げられます。また、胃液が喉のあたりにまで逆流してくるため、のどの違和感や声のかすれといった症状も起こりやすいです。

逆流性食道炎の原因には、下記のようなものが挙げられます。

  • 食べすぎ
  • 喫煙・飲酒
  • 過度のストレス
  • 腹部の圧迫

感染性胃腸炎

感染性胃腸炎とは、細菌やウイルスなどによる感染症のことです。主な症状は、吐き気や下痢、発熱です。また、感染しても発症しない場合や、軽い風邪のような症状が見られるだけでそのまま完治してしまうケースもあります。

原因となる病原体には、ノロウイルスやロタウイルスのほかに、細菌や寄生虫もあります。

感染性胃腸炎の感染経路は、病原体が付着した手で触れる接触感染と、細菌で汚染された食品を食べる経口感染です。

ウイルスを原因とした感染性胃腸炎の場合には、基本的には安静や水分補給などの保存的な治療を行います。

下痢や嘔吐が続く際には、脱水症状に注意する必要があります。そのため、吐き気が収まったら、こまめに水分補給をしましょう。

また、下痢や嘔吐で疲れやすくなるため、安静にすることも大切です。症状が落ち着いてきたら、消化しやすいうどんやおかゆといった食事をとるようにしましょう。

 

横になると吐き気を感じる時の対処法

吐き気や嘔吐にはさまざまな原因がありますが、医療機関を受診した場合には吐き気止め(制吐剤)を処方されることが多いでしょう。

しかし「そこまで症状が重くないので自力でなんとかしたい」「医療機関に相談するタイミングがなかなかとれない」という方も多いのではないでしょうか。そこでここからは、自分の力で簡単に取り組める吐き気への対処法を紹介します。

なお、症状が弱まらず持続する場合には、何らかの病気にかかっている可能性があります。無理に我慢せず、適切な医療機関に相談してみてください。

楽な体勢をとる

横になると吐き気を感じるときには、ベッドの背を起こしてみましょう。また、クッションを使用して身体を起こすことも有効です。これによって、身体を縦に近い状態にすることで、胃酸や胃の内容物の逆流を防ぎ、吐き気を抑制する効果が期待できます。

自分が楽だと感じる姿勢を保つことが何より大切ですが、食後1時間は座った状態を保つか、横になるとしても頭を高くするよう心掛けるのがおすすめです。

また、ご家族が近くにいる方の場合は、吐き気が強いときに背中を優しくさすってもらうと、苦痛や不安が和らぐことがあります。

部屋を適温にする

吐き気が強いときには、部屋の環境を過ごしやすい状態に整えてみましょう。

たとえば換気をして、ニオイがこもらないようにすると、気持ち悪さを和らげられます。また、芳香剤や食べ物など、香りの強いものを身の回りに置かないこともポイントです。

部屋は少し涼しめにすると吐き気が起こりにくくなります。さらに、食事をするときは、調理の際に発生した油や煙のニオイがしないよう、自室や離れた場所で食べるといいでしょう。

ゆとりのある洋服を着る

横になると吐き気があるときには、胃酸が食道に逆流することを防ぎましょう。

きついコルセットやガードルでお腹をしめつけると、腹圧が上がりやすくなるため、吐き気を催しやすくなります。

おなかを圧迫する前かがみの姿勢を避けながら、ボタンやチャックを緩めたり、可能であれば着替えたりすると吐き気が和らぎます。

 

吐き気が続く方が受診すべきタイミング

吐き気は、身体や心に異変が起きると感じやすくなります。たとえば風邪をひいたときや体調が悪いとき、もしくは極度に緊張しているときの吐き気は一時的なものです。このような場合は、原因を取り除けば比較的簡単に症状が治まります。

しかし、長引く吐き気は放置してはいけません。吐き気というサインが出始めているうちに、医療機関を受診しましょう。

強い吐き気が続いているとき

吐き気が何日も続く場合には、胃腸炎や胃潰瘍、逆流性食道炎を発症しているおそれがあります。また、胃がんや腸閉塞(イレウス)の症状にも吐き気があります。病気が隠れている可能性が高いため、できるだけ早く医療機関を受診しましょう。

なお、急性胃炎の場合は、胸骨下のくぼんだ所にあるみぞおちに痛みが生じ、吐き気や下血といった症状を伴います。出血量が多いと、出血性ショックを起こす可能性が高くなるため、なおさら早めの対処が必要です。

頻繁に立ちくらみが起きるとき

頻繁に立ちくらみが起こると、めまいに加えて吐き気が生じるケースがあります。

この場合は、ストレスが関係している可能性が高いです。過度のストレスを抱えると、自律神経の乱れや消化器系の機能低下が症状として現れます。さらに、内耳機能の異常もきたすため、めまいと吐き気を引き起こすのです。

仕事や家事、もしくは学業でストレスを感じるときは、息抜きの時間を確保することが大切です。リラックスできる時間は、心のゆとりに欠かせないため、無理し過ぎずに身体の力を抜くクセを身につけましょう。

お腹がパンパンに張っているとき

お腹が張り違和感のある状態を、腹部膨満感と言います。

多くの場合、腹部膨満感を感じる原因は便秘ですが、特に便秘だと感じないのにお腹が張って、なかなか治らないという場合には、思わぬ病気が隠れている可能性があります。

激しい腹痛と息苦しさが重なるときや、急に膨満感が増して吐き気がする際には、早期に医療機関を受診し、医師に相談しましょう。

 

横になる時の吐き気を予防する方法

横になると吐き気を感じる際には、食事方法を変えたり、姿勢を工夫したりするのがおすすめです。

一方、吐き気の原因が細菌性の感染症であるという場合も考えられます。そのため、手洗いを欠かさずこまめに行うことも吐き気の予防として有効な手段となるでしょう。

食べ過ぎや早食いを控える

「お腹がいっぱい」という指令は、脳の満腹中枢から発せられます。満腹中枢は、食事を始めてから 15〜20 分後に刺激されるため、5 分や10分で急いで食事を済ませた場合、満腹感を感じにくくなってしまいます。

早食いをするとなかなか満腹だと感じられないため、つい過食をしてしまいがちです。これは肥満の原因につながるだけでなく、胃の容量をオーバーしやすくなるため、食後に吐き気を感じやすくなります。 

食事をする際には、しっかりと噛んでゆっくりと味わうようにすると、胃やそのほかの消化器官に負担がかからず、吐き気を防ぐこともできるでしょう。

食後2〜3時間は横にならない

食事直後にすぐ横になると、胃の中の胃酸が逆流し、食道に溜まりやすくなります。そのため、食後2~3時間は横にならず、座った姿勢や立った姿勢で過ごすように心掛けましょう。

また、就寝時に胸やけや吐き気を強く感じる場合には、寝る前の食事量を減らしたり、消化器官に負担のないあっさりした献立にしたりするといいでしょう。

寝るときは、枕やマットを折り曲げて、上体が10〜20cm高くなるようにします。うつ伏せ寝は、胃を圧迫する姿勢です。胃に負担がかからないように、横向きに寝るときは左側を下にしましょう。

食事前やトイレ後は手洗いをする

吐き気を主な症状とする感染性胃腸炎を予防するには、細菌感染を意識した行動をとることがおすすめです。

たとえば食事前やトイレのあとには、石けんと流水で十分に手を洗いましょう。また、料理をする際には、調理前だけでなく、食材が変わるたびに手を洗うようにすると、食材を通じた細菌の繁殖を抑制することができます。

また、食材をしっかりと加熱調理することも意識しましょう。

 

吐き気が治らず検査をご希望の方は当院へ

吐き気が続く際には、正しい診断のもと、自分自身に合った適切な治療が必要です。

消化器の不調があまりに続くようであれば、重篤な疾患を患っている可能性もあります。そのようなときには、内視鏡を使用した検査によって原因を明らかにする必要があるかもしれません。異変を感じたら医療機関を受診しましょう。

内視鏡検査は、患部を直接観察したり、粘膜を少しだけ採取して組織検査をしたりできるため、より正確な診断が可能です。

東京千住・胃と大腸の消化器内視鏡クリニックでは、内視鏡専門医が検査を実施。他医での検査で怖い思いをされた方も安心して検査を受けていただけます。女性医師による診察や検査も可能です(女性医師を希望される場合には、事前にお電話などでご確認ください)。吐き気はその最中の不快感もさることながら「また吐き気がするかもしれない」という緊張がストレスにもつながります。我慢することなく、まずはお気軽に当院までご相談ください。

電話でのご予約も9〜17時で承っています。

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尚視会での内視鏡検査・診察は24時間予約を承っています。

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