肛門括約筋を鍛える意外なメリットやその鍛え方は?治療法や検査はある?

肛門括約筋を鍛えるとメリットがたくさんあります。特に便漏れや尿もれが気になる場合は、自分のお尻の筋肉を鍛えてみるといいですね。今回は、肛門括約筋を鍛えるメリットや鍛え方について紹介していきます。

お尻や排便について気になることがあっても、恥ずかしさから病院に行くのもためらってしまうこともありますよね。東京千住・胃と大腸の消化器内視鏡クリニックには、日本大腸肛門病学会の専門医が所属する肛門科があり、曜日によっては女性医師の診察も受けることができます。北千住駅から徒歩2分とアクセスも良く、WEBで24時間予約を受け付けているため、首都圏在住の方で、お尻について相談したいことがある時にはぜひ当院へお越しください。

肛門括約筋とは?

肛門括約筋とは、骨盤底筋を構成する筋肉の一つです。肛門括約筋が弛緩したり、収縮したりすることで、排泄を行うことができます。

肛門括約筋には2種類あります。私たちが意識して収縮させられる「外肛門括約筋」と、自律神経が調節し無意識のうちにお尻を締めている「内肛門括約筋」です。排便できない状態の時に、私たちが絞めているのは外肛門括約筋の方です。

肛門括約筋は、加齢やいきみ、手術や糖尿病などが原因となり衰えることがあります。加齢によって筋肉が衰え、高齢者は便が漏れやすくなります。若い方でも、肛門周辺の手術の際、肛門括約筋に関する神経が傷つくと、便失禁を起こすこともあります。糖尿病が原因で肛門の筋肉が緩む場合もあるようです。女性は筋肉が薄かったり、出産時に筋肉が傷ついたりするために、便が漏れやすくなることもあります。また、他の疾患が原因で失禁に繋がっている可能性もあります。

肛門括約筋が緩む原因はこのように様々です。医療機関では、便失禁の際に行う検査があります。直腸指診で病気の有無や、肛門括約筋の強さを判定したり、肛門内圧検査や直腸造影を行って直腸の様子を調べたりすることができます。人に相談しにくい場所だからこそ、安心して受診できる医療機関を選びたいですよね。

当院では、消化器内科と併設されているため、肛門科を受診する際も、周りの患者さんに気づかれることはありません。また、診察時も完全個室でプライバシーに配慮しております。曜日によっては女性医師による診察や内視鏡検査も実施しているため、一度相談にいらしてみてください。

 

肛門括約筋を鍛えるメリット

肛門括約筋のうち、外肛門括約筋は自分で動かせるため、鍛えることができます。肛門括約筋は骨盤底筋の一つであり、排尿や排便に影響があります。肛門括約筋を鍛えると、それが原因である場合の排泄に関する症状を改善することができます。

また、肛門括約筋を鍛えると、体幹が安定し姿勢が整います。良い姿勢でいられると代謝も上がり、痩せやすい体になります。他にも、肛門括約筋や骨盤底筋群が鍛えられると、内臓を支える力が回復し、内臓も元の位置に戻ります。その結果、血流が良くなるため、むくみや冷えなどが改善したりといったメリットもあります。

 

肛門括約筋を鍛える手順

肛門括約筋を鍛える手順は以下の通りです。

  1. 強い力で5秒肛門を締めたあと、10秒弛緩させる
  2. できるだけ素早く肛門を絞める
  3. 軽めに10秒肛門を締め、10秒弛緩させる

ポイントと合わせて詳しく紹介していきます。

強い力で5秒肛門を締め、10秒弛緩させる

お尻の穴にできるだけ力を入れ、5秒肛門を締めましょう。その後10秒弛緩させます。この2つを10回繰り返します。お尻の穴に力が入っているか不安な時は、服の上から肛門の横あたりを触ってみましょう。指に動きを感じられれば肛門を動かすことができています。

できるだけ素早く肛門を絞める

キュッ、キュッとなるべく早く肛門を締めましょう。こちらも10回行います。初めはスピードを優先するのではなく、1回1回しっかり絞めることを意識しましょう。そうすると締める感覚がつかめてきます。

軽めに10秒肛門を締め、10秒弛緩させる

初めに肛門を締めた時よりも軽く肛門に力を入れて10秒間キープします。その後10秒弛緩させ、こちらも10回繰り返します。10秒肛門を締め続けることは最初は難しく感じるかもしれません。その際は秒数を短くしても良いです。少し辛いくらいで、今日は昨日より1秒長くしてみようと少しずつ伸ばしていくことで、肛門括約筋を鍛えられますよ。

こちらの流れを1セットとして、1日5セット行いましょう。一度に5セット行うのではなく、回数を分けて行う方が効果があります。もし、一度にこの回数を行うのが難しい場合は、1セットの回数を減らして挑戦してみてください。1日にたくさん行うよりも、少しずつでも継続して行う方が筋肉は鍛えられます。まずは1ヶ月を目標に取り組んでみましょう。

 

バイオフィードバック療法とは?

肛門括約筋を鍛える方法の一つです。バイオフィードバック療法は、肛門の圧力を計測できる直径5ミリ程度のセンサーを直腸部分に4~5センチ挿入します。それから肛門括約筋に力を入れると、圧力のグラフが表示されるようになります。圧力のグラフを見ながらトレーニングを行うことで、患者さん自身が自分の力の入れ具合やぬき具合を確かめながら肛門括約筋を鍛えられます。

ある程度力をいれる感覚をつかめたら、50〜100ccほどの空気や水を入れたバルーン(風船)を挿入する方法もあります。水を入れたバルーンは重さや形状が便に似ているため、センサーよりも実戦に近い感覚でトレーニングすることができます。

便漏れに対する治療は、薬を使ったり、理学療法を行ったり、必要な場合は手術をしたりします。便漏れなど便やお尻に関する症状は人に相談しにくいですが、このように治療法もあります。今出ている症状の原因は何かを掴むためにも、お悩みの場合は一度医療機関へ相談することをおすすめします。

 

まとめ

肛門括約筋を鍛えることは、排便や排尿に効果があります。普段はあまり意識しない筋肉ですので、初めは力を入れる感覚がわかりにくいかもしれません。その場合は、感覚を掴むことを意識して継続するようにしてみてください。

東京千住・胃と大腸の消化器内視鏡クリニック足立区院では消化器内科だけでなく、肛門科診療を行っております。消化器内視鏡と肛門疾患の診断・治療に関する経験豊富な医師が対応いたします。土日の診療や検査も実施しているため、平日は時間が取れない方でも受診していただけます。お尻や便のことは1人で悩まず、私たちにご相談ください。予約はWEBLINE電話より受け付けております。

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