フライパンひとつで簡単! 低FODMAP食・たらのマスタードバターソース添え
過敏性腸症候群(IBS)の治療法のひとつに、「高フォドマップ食」を避けて、「低フォドマップ食」を摂取するという食事療法があります。
フォドマップとは、小腸で吸収されにくく大腸で発酵しやすい糖質の総称で、「Fermentable(発酵性)」「Oligosaccharides(オリゴ糖 )」「Disaccharides(二糖類)」「Monosaccharides(単糖類)」「And」「Polyols(ポリオール)」といった単語の頭文字を合わせたものです。こうした4種類の発酵性の糖質を含む食品を控える食事療法を、「低FODMAP(フォドマップ)食」といいます。
高フォドマップ食は、小腸だけでは吸収しづらいため、大腸まで運ばれて、大腸で腸内細菌のエサとなり、ガスを発生させたり、下痢や便秘などを引き起こすといわれています。低フォドマップ食は、過敏性腸症候群の改善以外にも、逆流性食道炎や、潰瘍性大腸炎、クローン病の症状にも効果があることが分かっています。
そこで今回は、低フォドマップ食としておすすめの一品をご紹介します。今が旬のたらを使ったメインになる一品で、フライパンひとつで簡単にできます。
牛乳やヨーグルトなど、高フォドマップ食品に分類されるものが多い乳製品ですが、バターは低フォドマップ食品なので、同じく低フォドマップ食品のマスタードと合わせて、コクがありながらさっぱりとした味のソースに仕上げました。また、お酒は白ワインを使いましたが、甘いワインは高フォドマップ食品、甘くないワインは低フォドマップ食品に分類されるので、白ワインは辛口を選べば大丈夫です。
色々と制限の多い低フォドマップ食ですが、工夫次第で美味しくいただけるので、是非お試しください。
【材料】
(3人分)
たら(切り身) 3枚
バター 20g
オリーブオイル 大さじ1
白ワイン(辛口) 大さじ1
粒マスタード 小さじ2
塩 2つまみ
片栗粉 適量
【作り方】
1 たらはキッチンペーパーで余分な水分をとり、塩胡椒(分量外)を振って下味をつけたら、片栗粉をまんべんなくまぶす。
2 フライパンにオリーブオイルを引いたら、たらを皮目から入れ、ふちが白っぽくなるまで中火で焼いたら、上下を返して白ワインを加え、蓋をして弱火に落として3分程度蒸し焼きにする。
3 たらに火が通ったら取り出して、バターを入れ、バターが溶けたら火を止めて粒マスタードと塩を加えてよく混ぜ、お皿に盛ったたらの上からかける。
【ポイント】
甘いワインは高フォドマップ食品、甘くないワインは低フォドマップ食品に分類されるので、白ワインは辛口のものを選んでください。